自己紹介

私のストーリー⑥

第13章 ハワイアンアロハタロット

週末に似顔絵の仕事をするようにななってしばらくたったある日、

私は横浜から東京に向かう
電車に乗っていました。

夕暮れ時で、ちょうど、
電車が金色の大きな多摩川の上を
走っている時に

一本の電話が入ってきました。

起業家さんの
関係で知り合いになった
佐藤人志さんからです。

 

わぁ、久しぶりだな。
最後にお会いして3年以上たってるかな。懐かしい。

たしか、なにか癒し系のお仕事を
されていたっけ?なんの用だろう?

駅について電話をかけなおしました。

「お久しぶりです
藍さん、まだ絵を描いていますか?

実は僕たち、明るいタロットカードを作ろうと思っているのでが、

絵を描く人を探しています。

オーディションをするので
藍さん。
絵をだしてみてくれませんか?」

 

タロットカード!

子供の頃に好きで遊んでいた、
スピリチュアル雑誌の付録の
付録を思い出しました。

 

そういえば、起業家のIさんも
タロットカード講座をやっていたっけ。

私は大人になってから、占いから
は遠のいていましたが、

なんだか、とっても面白そう!

その場で参加するとお話し、オーディションの概要を受け取とりました。

 

佐藤人志さんは今は占い師とセラピストをされているとのこと。

 

タロットカードは、永い歴史の
中でずっと受け継がれてきた
だけあって、とても当たる
素晴らしいカード。

だけど、
すこし怖いイメージがある。

だから、ハワイをイメージした、
明るくて癒されるカードを作りたい。

そんなわけで、企画をし、私に連絡してくださいました。

 

 

オーディションの概要よく読み、

これでいいのかなと
あれこれ、試しながら作品を描いて
1ヶ月後
提出しました。

 

ほどなく連絡がきて、
私がタロットカードを
描かせて頂くことになりました。

 

その連絡を受けた時は、
すごく嬉しいとか、ビックリしたとか
ではなく、

「あ、やはり来たか」

という、静かに確信したような
感覚でした。

 

昔、山小屋での最終日にカモシカ展望台が
奇跡的に描けたあの日を思い出しました。

 

佐藤人志さんと、もう一人の製作者
佐藤久笑さんと顔合わせをかねた打ち合わせが
あり、横浜のホテルのヤシの木が沢山植えてある
ハワイのようなラウンジでお話しを聴かせていただきました。

 

タロットカードの内容は

ハワイの神々の世界。
自然の世界。
人間の世界。

宇宙の始まりから、今に至るまでのストーリー
をもりこんだ、
全部で78枚。

 

風景画家としてやって来たので、人物などは風景の1部としか描いたことありません。

以前に通っていたセツモードセミナーで人物クロッキーを
描いてはいましたが。

人間どころか動物、神様まで描くのか・・・

 

ハワイの神様・・・・・

 

そこで昔の記憶を思い出しました。

ビジネスセミナーやコーチングの世界から卒業し、
絵の仕事だけでやっていこうと決める少し前。

バリバリしたビジネスの意識から
子供の頃好きだった、フワフワしたスピリチュアルの方に
興味が傾いていていた時期がありました。

 

その時に、ハワイに在住していた元女優さんの
瞑想セミナーに参加したことがありました。

彼女は、憧れのハワイに住むようになってから
最初の方はトラブルばかりに見舞わていました。

「ハワイの神さまは、観光客にはとても優しいけれど、
ハワイに住むことになったら、キチンと礼儀を通さないと厳しい」

と誰かにアドバイスされ、

彼女は、オリジナルで祭壇を作り果物を捧げ、
ハワイの神様にお祈りを捧げました。

その瞬間から、周りの空気が柔らかくなるのを感じ、
トラブルも一切起こらなくなったそうです。

 

そこで、私も彼女のマネをしてハワイの神様の祭壇を作ることにしました。

 

アロハタロットを本格的に描き始める前に
ハワイに向かって簡単な祭壇を作り果物を祭り
お祈りをしました。

 

ホノルルマラソンで一度行ったきりですが、
ハワイの空気を思い出しながらお祈りをし、
いよいよと制作を始めたのが春の始め頃。

 

当時の私は、
ビジネスのセミナーでの知り合った方が
鎌倉の極楽寺でギャラリーをされていたので、

その方のご好意で、
他のアーティストが入っていない時に、
風景画の常設展示をさせていただいていました。

似顔絵の仕事がない時は
そちらのギャラリーで店番をしながら、
タロットカードを描いていました。

鎌倉でも極楽寺は江ノ島にも近く、海も山もあり、
どことなく雰囲気がハワイに似ています。

江ノ島やあのあたりの湘南は、
サーファーさんたちが多く
海が好きな人が沢山住んでいます。

ハワイ好きも大勢いて、
よくフラダンスのレッスンを海辺でしていたり、
ハワイアングッツを扱っているお店も沢山あります。

そんな場所で描いた絵なので、
よりハワイの空気感を意識出来ました。

 

ビジネスセミナーで出会った人たちのご縁が本当にありがたく、
会社員をしていたりアルバイトで働いていただけなら
きっと出来なかったような体験が出来ました。

行く場所が変われば、出会う人が代わり、人生が変わっていく。

そう実感しました。

 

製作者の2人となんども打ち合わせを重ね、
最初は中々絵が進みませんでしたが、
方向性が固まると、次々と仕上がっていきました。

追加でカードの箱の周りの絵も描きあげ

オーディションに出した年明けから約1年かけて、
その年の12月末に全ての絵を描き上がりました。

 

私は絵を渡した後はノータッチでしたが、
印刷や紙質にもとても
こだわって作られたとのこと。

完成品を手にした時は、
私が想像していた以上に素晴らしいカードだなと、
とても感動しました!

 

遠く千葉から鎌倉のギャラリーまで絵を取りに来てくださった
製作者のお二人。

カード絵に使っていた最高級の紙が切れてしまって、
絵を描くために手が離せなかった私の代わりに
横浜の画材屋まで紙を買いに行ってくれた家族。

ギャラリーのオーナーさん。

沢山の人逹のお陰で、ハワイアンアロハタロットが完成しました。

 

ハワイアンアロハタロットを制作していた1年は
本当に夢中で、まさに、夢の中にいたような1年でした。

 

 

 

完成後、私はいつもの似顔絵の仕事と
たまにイラスト依頼を受けるという
生活に戻っていきました。

 

ハワイアンアロハタロットのお二人とはまたしばらく疎遠になりました。

私のストーリーがハワイアンアロハタロットと再会するのは、
また数年先の出来事です。

 

私のストーリー⑦

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